組織解説


  魔法管理局
 特殊能力や超常現象、特殊事件といった「現象」に関する全てを取り仕切る国際機関。
能力者の登録、認定、物流、法律といった事柄を世界共通の基準でもって取りまとめる。というのが一般認識だが、その実は対ss(エスツェット)を目的とする組織をたばねる大本。
本部はイギリスの魔術ギルドにあり、各国に下請けにあたる機関が存在する。

  警視庁第13課
 対特殊事件専門部署。日本での管理局下請け機関にあたる。
主に現場で事件の対処にあたる「起動部」と鑑識などのバックアップをする「捜査部」、その他雑務を請け負う「常法部」や「技術部」がある。
特に起動部は突然遭遇するいろいろなものに対処しなければならないため、求められるレベルが高い。マジシャン系とサイキック系が必ずペアになるように組まれている。
 警察組織に組み込まれているが、その役割柄全く違う一つの機関として機能しており、経歴より実力が優先されるこの組織においては、どんなに若くとも戦力になりうると判断されれば現場に投入される。それゆえに平均年齢が非常に若いのも特徴。
 この組織は警察庁の各地域ではなく、基本的に警視総監直轄。

  クリティカァ
 法の手を逃れ、暗黒の世界にその身を隠す凶悪犯罪者たちを調査、報告するのが仕事。
いかなる場合も「戦わず殺さない」が絶対のルール。全国に散らばっている、いわく「組織の触覚」だが、かつて何度となく敵対組織によって壊滅状態に陥った。
特殊事件には、専門のチームが対処するが、表で13課が対処するそれよりも複雑かつ危険な場合がほとんどであり、「最低でも起動部レベル」が必要らしい。
ゆえに人材は常に不足しており、実質表裏兼務している人間も多い。
 基本的に他の組織、チームと交流を持たないクリティカァだが、上のような理由から特殊事件専門部では人材のやりくりが頻繁。
 実質的な管理局の下請けはこのクリティカァにあたる。

  クラッシャーズ
 クリティカァが調査した内容を元に、司令官が「殺」以外の判断を下した場合に動く。
警察の手の届かない組織、あるいは個人を修復不可能に「壊す」ことを目的とし、必ず警察に「引き渡す」ことになっている。
 構成員は全員ほぼナチュラルであり、特殊事件に関わることはほとんどないに等しい。
 かつてアヤが所属していた。
 拠点は渋谷区円山町のミュージックショップ。
<メンバー> ナイト(優士) ビショップ(黎一) ルーク(将人) ポーン(成) クイーン

  ヴァイス
 法の手を逃れ、暗黒の世界にその身を隠す凶悪犯罪者たちを狩る「白き狩人」たち。
かつてアヤがリーダーを務めていた。
 組織の混乱や抗争にいろいろともろに巻き込まれてきた彼らだが、きわめつけにオカルトセンセーションにも巻き込まれる結果となった。
当時敵対していた2代目ヴァイスとの抗戦の最中、特殊事件に遭遇し、なりゆきで能力訓練を受けている。
現在は「ナチュラル以上能力者以下」という連中を相手にしている感じである。
 アヤが抜けた後、キョウ、セナの二人が配属され、紫苑も仲間となったが、紫苑は事件で負傷し、現在も復帰できていない。
 拠点は浅草の仲店近くのアーケードの一角の花屋「子猫の住む家」。
<メンバー> オミ、ケン、ヨージ、紫苑、セナ、キョウ

  ガーディアンヴァイス
 表舞台で13課が請け負うブンヤを全て担当している。
あらゆる事例に耐応できるよう、構成員のスキルはバラエティにとんでおり、世界に通用するハイレベルなエージェントばかりが揃っている。
日本の組織の中にあって、管理局直属のエージェントでもあるため、時として管理局の依頼を受けて動くことになる。
 拠点は新宿のとある喫茶店「Peace」。
<メンバー> 刹那(撫子) アヤ(蘭) 悠里(アイリス) 広樹(柚) 利恵(ミント) 一樹(柳)

  クリティカァStars
 特殊事件専門部クリティカァの中でも、特別選抜されたエリート。
基本はクリティカァだが、ガーディアンの補佐をするという重要な役割を持っている。
 当初4人で一つのチームだったが、ガーディアンの負担を軽減するために新たに立ち上げるチームのメンバーを含め、11人3チームに増えた。
Stars01<健人(スティング) 奈々(スピカ) 修介(ステラ) 国光(オリオン)
Stars02<響夜(ジュピター) 堤(プルート) 章人(マーズ) 海聖(ヴィーナス)
Stars03<愛音(サファイヤ) 由紀(ルビー)  麻奈(ラピス)

  クラスター協会
 アメリカにおける管理局下請け機関。設立者のシーゲル・クラスター氏はイギリスのギルドの出身。
民間組織だが、神智学協会やアメリカ議会など分厚いバックボーンを持つ。
 刹那の兄雄矢や、悠里の義妹のフィーナが所属している。

  クリプトン・ブラウンド
 イギリスの組織。設立者はクリプトン・リチャード氏。
一樹の両親が所属している。

 エスツェット
 管理局が「大いなる敵」として警戒している巨大組織。
世界各地に根をはり活動している。能力開発もかなり昔から取り組んでおり、何度となくその技術を持って表社会を揺るがしてきた。
 その目的は謎だが、世界の全てを裏から支配しようとしていることは確からしい。

  シュヴァルツ
 エスツェットの「超能力開発期間ローゼンクレウス」のエージェント。
かつてヴァイスと何度となく戦った相手。
ガーディアンたちの前にも現れる…?
 その中の一人、直江那岐は悠里と一時期ギルドで机を並べていた友人らしい。

  アースガルド魔術ギルド
 その名前は術師ならば誰でも知っているという権威あるギルド。
イギリスのとある魔法都市にあるそこへ行くためには魔法都市間を結ぶ「テレポイント」もしくは、ただ一つの「ただしい道」を通る必要があるという。
実際はそんなに難しくないらしいが、おいそれと立ち入れる場所でないのは本当。
 悠里が育ったのがこのギルドであり、一樹が所属していた研究員があるのもここ。
 ギルドは4つのクラスがあり、それぞれの適性に応じてクラス分けされ、学習する。似たもの同士が必然的に集まるせいか、クラスでのまとまりはあるものの他のクラスとはあまり仲良くないという伝統があるらしい。
 学長のエルロンド氏は、管理局の理事長である。
 4つのクラスはそれぞれ
 「アルテナ」 悠里、アヤ(後に奈々)が所属。
 精霊魔術のマスタークラスを多く排出している。歴史研究家も多い。
シンボルはノーム。クラスカラーはブラウン系
 「アルティミック」 利恵、国光が所属。
 アルケミストや科学者といった頭脳系が多い。サイキック計もこのクラスになる。
シンボルはサラマンダー。クラスカラーは赤系
「アポロス」 刹那、広樹、健人(最初のうちは奈々)が所属。
 これといった統一性がなさそうに見られているが、レアスキル持ちが多いのが特徴。芸術方面に秀でた人間も多い。
シンボルはシルフ。クラスカラーは緑系
 「アレス」 修介が所属
 占術や薬学関係者が多い。闇魔術関係者が集まることで周囲からやや警戒されている節があるらしい。
シンボルはウンディーネ。クラスカラーは青系

  魔法都市
 「地図にはない魔法使いたちの町」と言われている場所。
実際住んでいるのは「能力者」たちであり、術師ばかりとは限らないが…。
 いわく、「そこにあっても、見ようとしなければ気付けない、気付けなければたどり着けない」場所だという。世界のいろいろな場所にあり、魔法管理局の支部や古くから存在するギルドなどはここにある。その街がいつどのようにして生まれたのかは誰も知らない。
 日本には、大阪の阿倍野区「阿部野橋魔法区」が存在する。
他にも、イギリスのグラストンベリーや、アメリカのカルフォルニアなどにある。

阿部野橋魔法区
大阪市阿倍野区の一角に存在する日本唯一の魔法都市。
魔法管理局日本支局及びクリティカァ特殊事件専門部本部が置かれている。
町の中央に立つ時計台はシンボルであり、一般人向けのテレポイントゲートとなっている。町に出入りする人間の大半がこの場所を通るため、各種手続き等ができる窓口としての役割も担っている。
この時計台がある広場を中心に、東西南北に伸びるメインストリート商店街は「クロスロード」の愛称で呼ばれており、昼夜を問わず賑わっている。
クロスロードを中心に商店区域が広がり
南端に「阿部野橋マジックアカデミー」、北端には各企業や研究機関が並ぶ区域に至る。
何度となくミッションの舞台となる土地。
一般世界との出入り口は、クロスロードの南東。管理局の支局に隣り合う喫茶店である。

グラストンベリー
イギリスのグラストンベリーのミカエル大聖堂のとある場所から入ることができる。
アースガルドと地下鉄で結ばれており、ギルドへの玄関口としての役割を持つ。

オルテンブルぐマジックアカデミー
ドイツのオルテンブルグの魔術学校で、ここに支局が置かれている。
日本人が一人配属されている。


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